2023.06.27 お役立ち情報
よくご質問いただくタックルセッティングについて
いよいよ梅雨明け間近でイワシボールが徐々に形成されつつあるこれからの時期、
その攻め方はガイドである僕が考えるとして、それに対応できるラインシステムについて
少し解説したいと思います
現在はイワシの群れを発見しても基本的に僕は撃ちません
理由はほとんどの場合、『もぬけの殻』だからです
ベイトが塊になったとしてもそれにフィッシュイーターがリンクしてくるには
ある程度の期間を要します
魚探で映せば一目瞭然なんですがシーバス、青物など、空中戦が得意な魚が先ず
群れに対して脅しをかけます笑
このタイミングで真鯛も同じように浮上して中層で襲ってるか、というと
実はのんきにエリア付近で静観してたり(笑) はたまたシーバスたちが怖いのか
積極的にアタックしていないことが多いです
ベイトの種類にもよりますが真鯛が大好きなイワシの種類は『ウルメ』
25年以上、やってますが真鯛はどうしてもウルメが好きなようです笑
カタクチ、マイワシやサバっ子等も捕食しますが基本的にはウルメを見れば狂ったように活性が上がります
現在のイワシの種類はまだウルメではなくカタクチが中心(サビキでオヤジが確認済み)
毎年そうですがウルメは遅れて入ってきます
このウルメが入ってくるとはっきり言って、タイラバでなくてもジグでも入れ食いになることが多々あります
海面まで口を開けながらジョーズの様にジグを追いかけてくるなんて普通にありますからね!
しかも決まってオスが活発になり、コブのあるモンスターサイズが連発することも普通にあります
僕は基本的にはPE0.6号にリーダー2.5号でジグもタイラバもやってますが
ゲストでお越しの方は0.8号、3号の組み合わせをオススメします
やはりガイドとしてはラインブレイクされるより獲ってほしい!と思いますし
青物やスズキと違ってあんな小さいフックを口や体に掛けたまま、真鯛自身、取り払うことは
ほぼほぼ難しいと思うからです ジグやプラグが口に掛かってる状態で首振りをすれば
遠心力でフックも抜けやすいのではないか、またこれとは対照的に誘導式タイラバでラインブレイクすれば
ヘッドが抜けてしまって口や体にはフックだけが刺さった状態、首振りをしても遠心力が働かず、
永遠抜けないのではないか、そうなれば捕食に影響して痩せていき、しまいには死んでしまうのではないか、
と個人的に想像しています フックも錆びて自然に抜け落ちる、とも思うのはそう思いたいからではないのか、等
この話も語ればきりがないですね いずれにせよやっぱり可哀想ですしね・・・
話が脱線しましたが僕はリールの種類や使うロッドに合わせてラインの太さを変えてますが
写真のようにビッグベイトを使う場合はPE0.8号、リーダー3号で統一
テンリュウレッドフリップRF642B-M/VDK RF6102B-MH/DKを使用する際は
特にこのラインセッティングでまったく問題ないと思います
ソリッドティップのノセ調子を使う場合は0.6号、リーダー2or2.5号でも問題ないですが
先程の事も踏まえ、無難に0.8号、3号の組み合わせが良いと思います
鳴門海峡は潮流が速く、潮切りを優先して着底速度を速くするには
ティップのやわやわなソリッドタイプのノセ調子だと120gなんて使えば
竿先がもたれ過ぎてアタリを弾いてしまうことも多く、これを修正しようと
今度はアワセを入れても、もたれたティップがアタリを吸収し過ぎて乗らない、なんてこともしばしば…、
ですので出来るだけラインを細くして潮切りを良くし、軽いヘッドでやる、というのが万人が考える事ではないでしょうか
そうすると今度はラインが細すぎてモンスター級が喰ってきた場合、ドラグワークやその他のスキルが要求され、
かなりリスキーな展開を強いられます
ベテランアングラーは普通に捌くことができますがそうでない方は無理をせず、少し硬めのロッドに
PE0.8号、リーダー3号で良いと思います
個人的に好きなソリッドティップロッドでカーリー、ストレートを操るのであれば
ダイワ紅牙『K』タイプ(掛け調子=黄色スレッド)、エバーグリーンスパリッドマスターLがあれば
はっきり言って他要らない、ぐらいの仕事をしてくれます
チューブラーであればテンリュウレッドフリップシリーズ一択
結論的に、これからのイワシ喰いモンスターを想定して少し硬めのロッドにPE0.8号、リーダー3号で問題ないです
ってことですね!魚にも優しいし。
これからの時期、クラゲさんも増えてきますので口径の大きいガイドが装着されたロッドは間違いなくトラブル、
ストレス解消になります。昔は小口径で感度重視、なんて考えてましたがそこまで変わりませんしね!
(個人的には小口径でブランクスにラインが近い方が好きですが)